この絵本『火山はめざめる』で、取り上げているのは、過去に何度も噴火した浅間山です。

『火山はめざめる』はぎわらふぐ作、早川由紀夫監修、福音館書店、2019 amazon
ある夏のおひるどき。「ドン!」と、大きな音がひびきわたった。火山をみあげると、黒い煙がたちのぼってる。爆発だ。火山が、めをさましたんだ。
日本は、火山がたくさんある国です。しかし、身近で噴火が起こらない限り、実際に噴火したときの様子を、詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
この絵本では、噴火したら山はどういう状態になるのか、噴火したとき、山の下にある町で生活している人々の様子はどうなのかなどが、子どもにもわかりやすいように説明されています。

大人である筆者でも、読んで初めて気づいたことが、いくつもありました。
たとえば、この絵本では、昭和時代、江戸時代、平安時代、2万5000年前の4つの時代に起こった浅間山の噴火について取り上げられています。
この火山は、江戸時代にも、めをさました。噴煙のしたになった町に、あなだらけの石がふってきて、人びとはあわてて町からにげだした。
江戸時代には軽石が降り続いたり、2万5000年前は山体崩壊したり……、毎回、特徴が異なる噴火であったことは、読んで知りました。
さらに巻末には、この絵本を監修した早川由紀夫さんの「解説」と「浅間山の噴火年表」も付いていますので、親子で読んで、一緒に学べますよ!
にこっとポイント
- 過去に何度も噴火した浅間山について、地質学や歴史学の視点から学べる絵本です。
- 火山の活動のことを「めをさます」「ねむりにはいった」という表現にするなど、子どもにも伝わる工夫がされています。
- 絵からは、各時代の生活様式などが忠実に伝わります。特に、噴煙には、迫力があります!
(にこっと絵本 SATO) 小学校中学年~ 科学絵本・知識の絵本









