お菓子づくりと旅行、両方楽しんじゃいましょう!

アップルパイをつくりましょ

『アップルパイをつくりましょ ―りょこうもいっしょにしちゃいましょ』マージョリー・プライスマン作、角野栄子訳、ブックローン出版、1996  amazon

「アップルパイをつくりましょっと」マーケットに行って、材料を買って、それを混ぜてオーブンで焼いたら、できあがり。でも、もしもマーケットがお休みだったら……?― 大急ぎで荷造りをして、ヨーロッパ行きの船に飛び乗ります!

そう、この絵本、なんと世界中を巡って、材料を調達するのです。無事、全ての材料をそろえて、おいしいアップルパイを作ることはできるのでしょうか? お菓子好きも、旅行好きも、読み始めると目が離せなくなる一冊です。

スケールの大きな旅と、細やかに描かれた女の子が魅力的!

マーケットがお休みならと、ポンッと船に乗ってしまうのには驚かされますが、その旅のスケールが、また突き抜けています。イタリアで麦を、フランスでは卵を産んでくれる鶏を手に入れて、その後もスリランカ、イギリスと、旅は続きます。船の次は汽車、ヨット、ヒッチハイクした車、バナナボートに飛行機まで、登場する乗り物の種類も実に豊富。

さらに、女の子は、船の中でイタリア語を勉強し、イタリアではちゃっかり一番上等の麦をいただいた上、鶏や牛は、大胆にそのまま連れていきます。しっかりしているなあと思っていたら、肝心のりんごは忘れそうに……!

いきいきとした女の子のキャラクターがしっかりと描かれていて、旅の途中で女の子と友達になって、一緒に旅をしている感覚になります。

この絵本を読んで、アップルパイを食べたくなった人(実は、私もです)、巻末には、アップルパイのレシピも付いているので、ぜひ、試してみてくださいね。

にこっとポイント

  • 見返しに、世界地図が描かれています。読後、旅した場所を地図で確認するのも、楽しいです。
  • 訳者は、『魔女の宅急便』の著者としても有名な、角野栄子さん。女の子の気持ちを汲んだ親しみの持てる訳になっています。

 

(にこっと絵本 SATO)

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