気温が下がってくると、お風呂が気持ちいいですね。
あったかい湯気。ザバーっと身体にかけるお湯のあたたかさ。首まで使って身体をグーっと伸ばすときの心地よさ。
これからの季節は、お風呂、いいですよね。
というわけで、お風呂の絵本をご紹介します。『おふろだいすき』。
『おふろだいすき』松岡享子作、林明子絵、福音館書店、1982 amazon
お風呂が大好きな男の子・まこちゃんが、アヒルのおもちゃ「プッカ」とお風呂に入りました。
すると、お風呂の底から大きなかめが現れたのです。ペンギンやオットセイ、カバやくじらも出てきました。
そうして、皆で湯船につかって、50まで数えます。
くじらが「50!」と数えた大きな声を聴いて、お母さんがお風呂をのぞき、それをきっかけにみんなお湯の中に隠れてしまうのでした。
私が好きなのは、泡だらけになったみんなに、くじらが潮を吹いてシャワーをかけるシーン。
温かなシャワーをザーッと浴びるのは、さぞかし気持ちのいいことだろうなぁとページを眺めてしまいます。
お母さんのもとを出発し、そして冒険後は、お母さんのもとに帰るという「行きて帰りしものがたり」。
子どもならではのファンタジーの世界が広がっていますよ。
「一人でお風呂デビュー」の頃のお子さまにもぜひどうぞ!
にこっとポイント
- お風呂が舞台の、子どもならではのファンタジーです。
- 読み聞かせも楽しいですが、小学校低学年頃から自分で読むのもおススメです。どっぷりと想像力の世界を広げて欲しいと思います。
(にこっと絵本 森實摩利子)