『でんしゃ くるかな?』きくちちき、福音館書店、2021 amazon
ライオンにゾウ、キリンなどの動物たちと、一人の男の子が、電車を待っています。
「くるかな? くるかな?」
「きたー!」
みんなで、「ばいばーい」と見送って、そしてまた、「くるかな? また くるかな?」……。
『でんしゃ くるかな?』は、こんなふうに、動物たちと男の子が電車を待っていて、そこに電車がやってくるというシンプルな展開なのですが、その描写は、1回1回異なります。
たとえば1回目には、「電車、どっちからやってくるのだろう?」と左右をキョロキョロしながら待っている様子が、2回目には、一緒に待っている仲間同士で、「また くるかな?」と話しながら待っている絵が描かれています。
そこが、とても楽しく、とてもわくわくします。
そして、なにより電車が来たときのうれしい気持ちが、いきいきと伝わってくるのが魅力です。
にこっとポイント
- 電車を待つ喜びが伝わってくる、くり返しが楽しい、赤ちゃん絵本です。
- 21㎝×20㎝の絵本サイズで、角は丸く、手に取りやすくなっています。
- 裏表紙に描かれている黄色い電車の窓にも、注目です!
(にこっと絵本 SATO)