PICK UP! ハロウィンに読みたい絵本

トマト、れんこん、しいたけ、いか、大根……、身近にあるいろいろな食べ物。

干したら、どうなる? 形は、変わる? かたさは、違う? 重さは? なぜ干したら、そうなるの? そもそも、どうして、食べ物を干すの?

干したから…

『干したから…』森枝卓士写真・文、フレーベル館、2016 amazon

『干したから…』は、食べ物を干すことについての数々の疑問を、分かりやすく説明している写真絵本です。干す前と干した後の姿を写真で見比べて、楽しみながら学ぶことができます。

国内外の必需品とも言える、干した食べ物

表紙の写真には、色とりどりの干した食べ物がたくさん。何を干したものか、全部分かりますか?

この本を読むと、身近なところに、こんなに多くの干した食べ物があるということに驚かされます。筆者も、梅や柿や大根は干したことがありますが、「そうだ!これも干して作ってあるものだった」と改めて気づかされるものもありました。

たとえば、お米。作っている過程を振り返ってみれば、確かにそうなのですが、毎日食べているのに、全く「干した食べ物」と意識していませんでした。

「私たちの身近にある、干したもの。それは自然のめぐみと人の工夫のけっしょう」と、本文中にありますが、「干す」とは、どういうことなのかが理解でき、干したものに食生活を支えられていることが実感できる絵本です。

また、日本だけでなく、韓国、ミャンマー、ラオスやタイの市場等、国外の様子が紹介されているのも魅力です。日本では干さないものも見ることができますよ。

にこっとポイント

  • 干した食べ物について、その方法や種類、干す理由まで、詳しく知ることができる写真絵本です。身近な食べ物のほか、海外の干した食べ物も紹介されています。
  • 巻末の「やってみよう!」に、家庭での干し方が書かれているので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

(にこっと絵本 SATO)

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