PICK UP! 雪と氷の絵本

『はるにきみがめざめたら』は、森を舞台にした動物たちの友情物語です。

はるにきみがめざめたら

『はるにきみがめざめたら』ジョルジョ・ヴォルペ文、パオロ・プロイエッティ絵、ほりぐちみのり訳、 関口英子監修、工学図書、2024 amazon

もうすぐ春がやってきます。キツネのロッソは、冬の間会えなかった仲良しのヤマネのクイックと、また遊べることが嬉しくてたまりません。

そして、クイックが目覚めたときに、素敵なプレゼントをしてあげたいと思いました。

冬にできた新しい友だちのアナグマのバスを連れていって、びっくりさせるのはどうかな? 3匹で遊んだら、きっと楽しいだろうな。

でも、クイックがバスのことを好きになれなかったら? ぼくよりも、バスの方を好きになってしまったら?

いろいろなことが心配になってきて、ロッソは、新しい友だちのことをなかなか言い出せません。

さて、この後、キツネのロッソは、新しい友だちをクイックに紹介することはできるのでしょうか。

新しい友だちを、仲良しの子に紹介するときの楽しみと不安

ロッソのように、新しい友だちを、前から仲良しだった友だちに紹介する、という経験は、多くの人がしたことがあるのではないでしょうか。

身近なテーマなだけに、2人共との友情が壊れてしまうのではないかと考え過ぎて、紹介すること自体を迷ってしまう気持ちは、読者にもよく分かります。

また、今はまだ、そのような経験がない子でも、入園や入学、クラス替えなどで、これから先、機会が訪れるかもしれません。

ロッソと森の友だちたちのストーリーを最後まで読めば、友だち関係を広げていくヒントにもなる絵本です。

さらに、この絵本は、やわらかいタッチの絵がとても美しく、各場面が目の前に浮かぶような感覚になります。登場する動物たちの仕草や表情も、読者によく伝わってくるのも魅力です。

にこっとポイント

  • キツネ、ヤマネ、アナグマの春の森での心あたたまる友情物語です。
  • 森の中の情景や見返し、裏見返しの絵も美しく、飾っても素敵な絵本です。
  • 同じく、ロッソとクイックが登場する『きみにおやすみをいうまえに』も、おすすめです。

(にこっと絵本 SATO)

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