『だじゃれ日本一周』長谷川義史作、理論社、2009 amazon
だじゃれって、年齢に関係なく、ついつい笑ってしまいますよね。
この絵本『だじゃれ日本一周』は、ついつい口に出したくなって、口に出したら頭に染みついて、さらに皆で声を合わせて言いたくなる― そんなふうに、大人も子どもも関係なく、むしろ同じ立場でわいわい一緒に楽しめる絵本なのです。
また、名所や特産品もそれぞれのページに散りばめられていて、細かいところまで夢中になってしまうはずです。
作者の長谷川さんのすごいところは、ページの隣り合った県のそれぞれの特徴を左右のページに描き分けつつ、見開きで違和感のない見せ方にしていること。見開きで一つの場面に見えたり、右から左への時系列になっていたりします。
また、絵本好きには嬉しいポイントは、随所に「隠れキャラ」が登場すること。絵本を開いた1ページ目には、『どこどこどこ いってきまーす』に登場する「どんぐりぼうや」が出てきます。長谷川さんファンには嬉しいにこっとポイントですよね。
他にも、『ぼくがラーメンたべてるとき』のどんぶりや、『いいから いいから』のかみなりさんやおじいちゃん、はたまた他の絵本作家さんご本人や絵本作家さんのキャラクターまで登場してくるのです。
二度でも三度でも、何度でも、じっくりわいわい楽しく読めるだじゃれ絵本でぜひ日本一周をしてみてくださいね。
にこっとポイント
- だじゃれで日本を一周する、ついつい口に出したくなる、皆で楽しめる絵本です。
- 名所・特産品・隠れキャラも多く、細かいところにも夢中になれます。
- 『だじゃれ世界一周』『だじゃれむかしむかし』など、シリーズも出ています。
(にこっと絵本 Haru)