「あれ、こんなところに5枚のおりがみ。まるで いっしょに あぞぼうって いってるみたい。よーし、これで なにか おろうっと」
『やっこさんのけんか』殿内真帆作・絵、フレーベル館、2020 amazon
そうして生まれた、赤と青、黒と黄色、緑の、色とりどりのやっこさん。
さて、やっこさんたち、自分が一番だと勝負をはじめます。お相撲さんに変身して「はっけよい!のこった!」「とん とん とん!」。
次は飛行機、そして船、かざぐるまになってみたり、飾りきりをしてみたり。次々と姿を変えながら勝負をするやっこさんたちの、「けんか」の行方は?
日本の伝統遊び「ORIGAMI」をしよう!
最近折り紙がマイブームの私の息子が、「どハマり」した本作。この絵本を読むと、大人も、やっこさんからこの折り方に変身できるのか、と童心に戻って、子どもと一緒に折り紙に熱中してしまいます。
そしてそして、飾りきり、ちぎり遊びと、最後まで余すところなく遊べるのが折り紙の魅力。ケンカでビリビリになってしまったけれど、5色がまざってきれいな色合いになり、絵になった!
「雨降って地固まる」ではないですが、ケンカで仲がこじれてしまっても、最後には良い落ち着きどころが見つかるよ、なんてメッセージも子どもたちにも伝わるはずです。
赤、青、黒、黄色、緑。シンプルで落ち着いた日本の伝統的な色合いを折り紙たちが魅せてくれる、かわいらしくって美しい1冊ですよ。
にこっとポイント
- 日本の伝統遊び「ORIGAMI」を楽しめる、かわいらしくて美しい1冊です。
- 色とりどりの、かわいいやっこさんたちのやりとりに癒されます。まるで、子どもたちのやりとりを見ているよう。そんな中でも、やっこさんから変身していく折り紙の折り方にも新しい発見があります。
- 前と後ろの見返しには、絵本に登場する折り紙の折り方が紹介されています。絵本を読んだ後は、折り紙遊びがさらに楽しくなるはず!
(にこっと絵本 Haru)