『おもちおばけ』ささきようこ、ポプラ社、2017 amazon
おもちが大好きなくまくん家に、おばあちゃんからおもちが届きました。
「おしるこが たべたくなっちゃったわ」と、さっそくお母さんは、おしるこの準備です。お父さんとくまくんは、網の上でおもちを焼きます。
すると、ぷく ぷく ぷく ぷく……。おもち同士がくっついて、ふくらんで、大きなおばけになってしまいました。おもちおばけが、あずきの入ったおなべを、「ず、ず、ず~」っと、食べ始めたから大変です!
さあ、この後、おもちおばけは、どうなるのでしょうか? そして、くまくんたちは、無事、おもちを食べることができるのでしょうか?
ぷくぷくふくらむ「おもちおばけ」に、びっくり!
表紙には、こんがり焼けたおいしそうなおもちがたくさん描かれていて、よく見ると、ちょこんとおばけの顔が出ているおもちも見つけることができます。
本文中にも、こんな感じのかわいいおばけが出てくるのかな?と思っていたら、網の上でぷくぷくふくらんだおもちおばけは、ものすごく大きくて、しかも、なべのあずきまで飲み込んでしまうのです。そのギャップには、びっくりです!
おもちのふくらむ特性を、うまく物語に取り入れているので、実際に、おもちが焼けるまでの間に読んで、ぷく~っとふくらむ様子を子どもと一緒に観察してみると、楽しさ倍増です。
にこっとポイント
- おもちがふくらむ特性を活かした「おもちおばけ」が登場する物語です。目がまんまるのくまくん一家の表情も、とってもかわいいです。
- 寒い冬に、読後、あたたかい気持ちになれる絵本です。
(にこっと絵本 SATO)