あなたの家のおひなさまも、こっそり冒険してるかも!?

もりのひなまつり

『もりのひなまつり』こいでやすこさく、福音館書店、2000 amazon

 

「おひなさまを もりへ つれてきてください」― ねずみばあさんのところに、のねずみたちから手紙が届きました。そこで、ねずみばあさんは、おひなさまと森へ出かけることにしました。おだいりさまや三人官女、五人ばやしたちも一緒です。

森に到着すると、のねずみたちに歓迎され、「もりのひなまつり」の始まりです。みんなで歌ったり、踊ったり……。森の動物たちも集まってきて、楽しい時を過ごします。

ところが、帰り道でちらちら雪が舞いはじめ、走りに走って家にたどり着いたおひなさまたちは、すっかり汚れてしまいました。おひなさまは泣き出します。無事、きれいなおひなさまに戻れるのでしょうか?

気づけば森の仲間の一員に! 読者を引き込む力はピカイチ!

ひな壇に飾られているすまし顔のおひなさまとは異なり、表情豊かに描かれたおひなさまはとても魅力的! 特に、おはやしに合わせて、おだいりさまとおひなさまがおどりを踊る場面は、何度見ても飽きません。

読み聞かせをしたときの子どもたちの反応も大きく、「このねずみさんは、どんぐりの首飾りをしているよ!」「集まった動物の数、数えてみるね!」「あっ、ねずみの赤ちゃんだっこしてる!」など、次々と声があがりました。

ねずみの赤ちゃんをよく見てみると、双子がいたり、三つ子がいたり、腕に抱かれている子がいれば、ひざに座れるくらいの子がいたり……。そんなふうに、あたたかな色使いで細かい部分まで丁寧に描かれた絵に、想像力も広がります。いつの間にか、森のひなまつり会に参加しているような気分になれる物語です。

 

にこっとポイント

  • おひなまつりの時季に、好きなページを開けて飾っても素敵な一冊です!
  • 『とんとんとめてくださいな』でも、こいでやすこさんのねずみの絵が見られます! こちらの作品は、1986年オランダの絵本賞である銀の石筆賞を受賞しています。

 

 

(にこっと絵本 SATO)

 

 

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