PICK UP! 空のきれいな季節に……「飛ぶ」絵本

あしたはハロウィンだってのに!

魔女の悲痛な声が聞こえてくるのはこちら、『おおきなかぶ』ならぬ『おおきなかぼちゃ』です。

おおきなかぼちゃ

『おおきなかぼちゃ』エリカ・シルバーマン作、S.D シンドラー絵、おびかゆうこ訳、主婦の友社、2011 amazon

魔女がかぼちゃの種をまきました。ハロウィンにかぼちゃのパイを作るためです。

大事に大事に育てたかぼちゃは、見事に大きく育ちました。

大喜びの魔女は、さっそくかぼちゃを引っ張りますが、かぼちゃはびくともしません。

悪戦苦闘しているところにやってきたのは、「ちょっと気さくなゆうれい」「ダンディなドラキュラ」、そして「きちょうめんに包帯を巻いたミイラ」「小さいけれど知恵のあるコウモリ」

さて、だれがかぼちゃを収穫できるのでしょうか?

かぼちゃを独り占めしたい魔女と、「自分こそは!」とちょっとえらそうに手を貸そうとするおばけたちのやりとりがゆかいな物語です。

ハロウィンらしい登場人物ですが、それぞれが魅力的なキャラクターなので、おばけが怖い子にもきっと楽しんでもらえると思います。

にこっとポイント

  • みんなで盛り上がるハロウィン絵本です。
  • 作者のエリカ・シルバーマンは、小さいころ大好きだった「おおきなかぶ」をヒントにこのお話を作ったそうです。子ども達はこのお話の元が「おおきなかぶ」であることにいつ気づくでしょうか?

(にこっと絵本 森實摩利子)

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