特別な能力なんてなくても、「ほしいもマン」に変身できます!

ほしいもマン

『ほしいもマン』あきやまただし、佼成出版社、2014 amazon

「よくも いったな、ぶー!」「なんだよ そっちだって、ぶひー!」おいもくんが、二匹のぶたさんの大げんかを見つけました。仲裁に入ろうとしますが、はじきとばされてしまいます。

「よーし、こうなれば」と、おいもくんは、星のバッジを胸につけ「ほしいもマン」に変身です。 ぶたさんたちの間に、すたっと降り立つほしいもマン。さて、どんな方法で、ぶたさんたちのけんかを解決するのでしょうか?

ひと味変わった「ほしいもマン」の解決法とその後にも、注目!

「○○マン」と聞くと、「スーパーマン」や「スパイダーマン」などが、頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか? 強くて、機敏で、特別な能力があって、かっこいい正義の味方。

けれど「ほしいもマン」は、空は飛べるものの、降り立つ時に足をくじいてしまうほどのしわしわのおじいちゃん。そんなおじいちゃんが、どうやって仲裁をするのか― 面白さの中に、何が大切なのかがしっかりと込められている、あきやまただしさんならではの一冊です。

私がとても好感を持ったのは、仲直りをさせた後のほしいもマン。へとへとの様子で「こりゃ~、しんどいわい」とおふろに入って、水も飲んで、ほしいもマンをしばらくお休みしようかな、とまで言い出して……。

「そんなヒーローっている?」と思わず笑ってしまった場面でしたが、「この バッジ、だいこんくんか、ぶどうくんにかしてあげよっと」というほしいもマンのことばから、「ほしいもマンには、誰もがなれる」というメッセージが伝わってきて、あたたかい気持ちになりました。

誰にバッジを貸したのは、絵本の裏表紙をチェックしてみてくださいね。

にこっとポイント

  • 面白さの中に、「何が大切なのか」がしっかりと込められています。
  • 幅広い年齢層での読み聞かせに使えるので、おいものおいしい秋の季節にぜひ!

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(にこっと絵本 SATO)

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