PICK UP! ハロウィーンと魔女の絵本

女の子がお母さんに聞きます。わたしが赤ちゃんのときって?

お母さんは、答えます。赤ちゃんのときはこんなに小さかったのよ、みんなが集まってお祝いしてくれたのよ、パパにお風呂に入れてもらいながらぱちゃぱちゃするのが好きだったのよ。

わたしがあかちゃんだったとき

『わたしがあかちゃんだったとき』キャスリーン・アンホールト作、角野栄子訳、1990  amazon

たくさんの思い出に、女の子はにっこり。そして、「あたし もう 赤ちゃんじゃありませんよう。おおきくなったんだもん。3つになったんだもん」とうれしそうに言うのでした。

大人も子どもも、改めて実感できる成長の喜び

母として、グッときたこの絵本。娘が赤ちゃんだった頃は、その一挙手一投足が、大きな感動や大きな悩みとして、私たち親の心を揺さぶっていました。

産院から連れ帰ってきた時のこと、2時間おきの夜泣きに悩まされたこと、長い時間をかけて作ったご飯をひっくり返されたり顔中に塗りたくられたりしたこと……。

子どもの成長とともに、めまぐるしく次のステップへと突き進む日々ですが、ふと立ち止まってこの絵本を読んでみると、一つ一つの思い出が成長として実感でき、あたたかな気持ちがあふれてくるのです。

また、左ページに現在、右ページが赤ちゃんの頃、と見開きで対比しながらの母娘のやりとりが続き、子どもにも女の子の成長がわかりやすく描かれています。

私の娘も、この絵本を読んでから「もうお姉さんだもん!」が口癖になりました。

「もう大きいんだから頑張れ」ではなく、「大きくなったからこんなこともできる!」という喜びとともに新しいことにチャレンジしていけたら、大人も子どももハッピーなのではないでしょうか。

もうすぐ下の子を迎えるご家族にも、おすすめ!

わが家では、下の子を迎えるにあたって、上の子のために「赤ちゃんを迎える絵本」をたくさん検討しました。その中で、一番しっくりきたのがこの絵本でした。

この絵本には、下の子の存在は描かれていません。出てくるのは、主に女の子とお母さん。下の子の存在をまずは抜きにして、あなたが大切、あなたとわたしにはこんなに歴史があるのよ、と改めて伝えることができるのです。

下の子が生まれた後、赤ちゃんならではの行動を見て「あなたと同じよ、あなたもこんなだったわ」と娘に言うと、うれしそうにしています。下の子だけが特別なのではなく、自分も通ってきた道だとわかると、少し心が和らぐようです。

それでもやっぱり寂しいなら、赤ちゃんと同じように甘やかしてあげるときがあっていいんじゃないかな、と思うようにしています。

皆さんも、「あなたが大好きだよ」と改めてお子さんに伝えたいとき、この絵本をぜひ手にとってみてくださいね。

にこっとポイント

  • お子さんに改めて愛を伝えたいとき、この絵本をおすすめします。親子で一緒にアルバムを見返したくなりますよ。
  • 下の子を迎える予定のお子さんにも、ぴったりの絵本です。
  • 同じ作者の「あなたってほんとにしあわせね!」は、まさに赤ちゃんを迎えた女の子のお話。下の子を向けるお子さんには、こちらも合わせておすすめです。

 

(にこっと絵本 Haru)

 

にこっと絵本 高橋真生
わが家では、保育園で「お兄さんとして」下の年齢の子と遊ぶ機会が増えてきたときに読みました。
男の子でも、同じようにうれしそうにしていましたよ!

 

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