赤ちゃんがやってきました。かわいいかわいい赤ちゃん……のはずが、この赤ちゃん、スーツを着てネクタイまで締めていますよ。
あかちゃん社長がやってきた

『あかちゃん社長がやってきた』マーラ・フレイジー作、もとしたいづみ訳、講談社、2012 amazon

どこか不機嫌そうで、偉そうな雰囲気。どうやらママとパパに、どっさりと仕事を持ってきたようです。赤ちゃんなので何でも特別ですし、赤ちゃんなので話す言葉は難解です。

休みなく続くお仕事。くり返される真夜中の会議。さすがにぐったりのママとパパ。

赤ちゃんはいつものように指令を出しますが、お疲れのママとパパは気づきません。

さあて、赤ちゃんがどうしたのかは、読んでみてのお楽しみ。

育児のあるあるを、見事にユーモアとして描いたこの作品。私は、小さい子どもさんがいるお話の会では、この絵本をママ向けに読ませていただきます。

そうして、こう質問するんです。「お宅の社長は何社長?」

するとみなさん我が子のことを「〇〇社長」という表現でお話してくれます。

離乳食をなかなか食べてくれない赤ちゃんのことを「グルメな社長で困ってます」とか、「うちは王子です」なんて盛り上がってしまいます。

赤ちゃんが社長で、ママとパパは平社員。

そういうユニークな発想が、毎日の大変な育児の中でもクスッと笑いにつながって、肩の力を抜けるようです。

映画「ボス・ベイビー」の原作でもあるこの作品、映画もいいですがぜひ絵本でも楽しんでください。

にこっとポイント

  • 毎日の大変な育児をクスッと笑いにつなげてくれます。
  • 実は、あかちゃん社長に妹ができました。『あかちゃん新社長がやってきた』で、あかちゃん社長がお兄ちゃんになるんです。どちらも出産のお祝いにぴったりですよ。

 

(にこっと絵本 森實摩利子)

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