最近は、音声で家電製品のオンオフができるようになりました。ですから、ご家庭によっては、小さい子が「リモコン」を知らない場合もあるかもしれませんね。
この絵本『リモコン』は、ボタンを押すことで、目の前の人を自分が動かしたいように動かすことができる、不思議な絵本なんです。
『リモコン』新井洋行作、くもん出版、2022 amazon
たとえば、このリモコンでは…… ボタンを押すと、目の前の人が左右に倒れたりします。
このリモコンは…… 目の前の人の表情を変えることができるのです。
ほかにも、「ポーズのリモコン」や「ものまねのリモコン」など、楽しいリモコンがいっぱい。
「リモコンごっこ」でたっぷり遊ぶコツは、なんといっても「思いっきりやる」ということ。
変顔も、仕草も、恥ずかしさを横に置いて、大げさに、思いっきり表現しましょう。
そうして「なりきる」ことは、想像力や表現力を育てます。思い切り表現してたくさん笑うことで、人によっては、こころの窮屈さの開放にもつながるかもしれません。
絵本は、良質なコミュニケーションを作り出すものです。読み手と聞き手が一緒になって、全力で遊んでほしいと思います。
にこっとポイント
- 目の前の人を自分が動かしたいように動かすことができる不思議なリモコンで、思いっきり遊べる絵本です。
- この作品は、対象年齢を問わないのかもしれません。小さい子も小学生も、もしかしたら大人だって工夫次第で楽しめるはず! やっている人も見ている人も、みんなで遊んじゃいましょう。
(にこっと絵本 森實摩利子)