昔ながらの遊び、凧揚げ。遊びとは、おもちゃを与えられて遊ぶものではなく、自分で試行錯誤しながら創り出していくものなんだな、とこの絵本を読むと改めて感じます。
『たこ』作、加古里子、福音館書店、1975 amazon
たこなんか むつかしくて つくれないよと、あなたは おもっているかもしれません。
ちゃんとした りっぱな たこじゃなくっちゃ たかく あがらないと、あなたは いうかもしれません。
でも、あるポイントを工夫すれば、木の葉やハガキなど、どんなものででも、凧を作ることができるのです!
詳しくは、ぜひ絵本で読んでみてほしいのですが、凧づくりのポイントは「風」と「バランス」。
やってみて、「うまくいかない…… じゃあ、次はこうしてみよう!」と親子でトライアンドエラーを繰り返してみてください。
「ハガキだこ」「ぐにゃぐにゃだこ」の作り方も、絵本の中で紹介されています。きっとすぐに作りたくなってしまいますよ。
多種多様な形をした凧たちにうきうきわくわくしながら、どんな仕組みで凧が飛ぶのかを理解できる、好奇心をくすぐる科学絵本です。
たこのたくさんの可能性が見られる、楽しい絵本体験ができますよ。
にこっとポイント
- 凧は、ハードルの高い遊びではなく、自分で試行錯誤しながら遊べる遊びであることを教えてくれます。葉っぱやハガキ、ぐにゃぐにゃだこなど、凧作りに挑戦してみたくなります。
- 表紙、裏表紙には、「ごりょうかくだこ(函館)」、「とんびだこ(静岡)」、「ボウカイト(アメリカ)」など、日本や外国など各地のさまざまな凧が紹介されています。その絵柄や形を眺めるだけで、わくわくしてきますよ。
(にこっと絵本 Haru)