年が明けました。子年のスタートです。
あなたは、この一年を、どんなふうに過ごしたいですか?私は毎年こう願っています。「自分らしく、マイペースに一年を過ごそう」と。
自分らしさを考える時に、いつも手に取る一冊がこちら。
『りんごがたべたいねずみくん』なかえよしを作、上野紀子絵、ポプラ社、1975 amazon
高い木の上にりんごがたくさんなりました。ねずみくんは、りんごが欲しくて上を見上げています。
そこにやってきたのは、とりくん。りんごをひとつとりました。飛べるんですから、高さなんて問題ない。
ぼくにもつばさがあったらなぁ、とねずみくん。
さるくんもやってきて、りんごをひとつとりました。さるは木登りできますものね。
他にもいろんな動物がやってきますが、みんなそれぞれが得意な方法で、りんごを取っていくのです。
ねずみくんは、みんなのことがうらやましくって落ち込んでしまいますが、そこにやってきたあしかくんが、りんごを取ってくれました。
どうやってとったのかは、絵本を読んでのお楽しみ。
自分がなんだかちっぽけに感じられて、人のことが気になって、うらやましくなってしまうことって、あると思うんです。
そんな気持ちになったとき、私はこの絵本を開きます。
誰にだって、あるはずなんです。得意なことやその人なりの持ち味が。
自分らしさを大切にしよう― そんな気持ちをねずみくんが教えてくれます。
にこっとポイント
- 自分らしさを大切にしよう― そんな気持ちになれる絵本です。
- 『ねずみくんのチョッキ』にはじまる人気シリーズ。こちらの作品は第2作目のお話です。他にもたくさん出版されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
(にこっと絵本 森實摩利子)