きょうだいに、同時に読み聞かせをするって難しいですよね。
わが家には、6歳女児と3歳男児がいます。
年齢が違えば、性別も違う。子どもたちの興味やペースが合わないときもある。ぶつかり合っては折り合いをつける、という毎日で、寝る前の絵本の読み聞かせの時間も、しばしばきょうだいたちの一悶着に悩まされます。
そんなとき、わが家で実践している4つの作戦をご紹介します。
【小さなママ作戦】上の子から下の子に読み聞かせ
下の子たちがよく読む絵本は、上の子たちがかつて読んでいた絵本、ということも多いので、上の子に読み聞かせをしてもらいます。
「好きだった絵本だね!」「読んであげたら?」とうながしてみると、お兄ちゃん・お姉ちゃんは、意外とうれしそうに読んでくれると思います。
二人でケタケタと笑いながら読んでいる姿は、親の目の保養にもなりますよ。
赤ちゃん絵本・しかけ絵本・そらんじて読めてしまうような絵本(ノンタンやこぐまちゃんシリーズなど)
【順番に、一緒に聞いてて作戦】ルールに合わせて
読み聞かせのルールを決めて、ルーティン化します。
たとえば、寝室に行ったら、「一人2冊まで絵本を選べる」「じゃんけんで勝った方から、順番に1冊ずつ読んでもらえる」という約束をして、その通りにすること。
実践し始めてすぐは、けんかが起こるなどスムーズにはいかないかもしれませんが、あきらめずに、習慣化することが大切です。
この流れを「当たり前」のように行っていくことで、お互いに「聞く」習慣が身についていくのです。
上の子向けの長いお話を下の子が一緒に聞けるポイントは、シリーズものをチョイスすること。舞台は変われど、おなじみのキャラクターたちが登場するので、下の子も、そのキャラクターに愛着を持ちながら、お話を読むことができます。
【図鑑で待ってて作戦】じっくり時間稼ぎ
下の子が、上の子が好んで読む長いお話が終わるのを、待っていられないときには、図鑑です。
図鑑は、絵や写真がいっぱいの、情報の宝庫。じっくりと眺めているだけで、子どもたちは長い時間を過ごせるものです。
寝室の本棚にそっと図鑑を忍ばせておくと、下の子が飽きてしまって布団を抜け出してしまう、なんてときに役立ちますよ。
図鑑が日常の中ですぐ手に取れる場所にあると、お子さんの興味を広げていくきっかけにもなります。
お子さんの興味に応じて、電車や恐竜、昆虫や魚、宇宙、石など様々な分野のものを集めていくとよいですね。
【選書で同時に興味をひく作戦】ママパパのおすすめ紹介
ラストは、「おすすめだから一緒に読もう!」とママパパがチョイスした絵本を選ぶ方法です。
「えっ、なになに?」と興味を持ってくれたらこっちのもの。ぜひ、親も一緒に楽しみながら読んでください。親子で驚いたり、笑ったり、新鮮な気持ちで読めるはずです。
季節にあった絵本や、子どもたちの今の興味や環境に合わせた絵本を選書してみるとよいでしょう。気張らずに、「おもしろそう!」と思った絵本を、手に取ってみてください。
きょうだいへの読み聞かせは、年齢や興味もばらばらで悩ましい部分もたくさんありますが、それもいつかお互いのよい刺激になっていくはず。
まずは親自身も楽しむことをぜひ大切にしてみてください。大人が楽しむ姿を見せれば、子どもたちも自然と絵本に引き込まれていくはずです。
(にこっと絵本 Haru)