PICK UP! ハロウィンに読みたい絵本

ひげひげわたりひげ
『ひげひげわたりひげ』酒巻恵、あかね書房、2017 amazon

この町には、春が来てあたたかくなると、毎年「ひげ」の群れがかえってきます。「ひげ」たちは、生き物の鼻の下の匂いが大好きで顔にとまるので、あらゆる生き物が「ひげづら」になります。

「ひげ」たちは、この町で子育てもします。羽の先が、ぴんとして、立派なオスの「ひげ」に対して、メスの「ひげ」は羽の先が少しまるくなっています。

さて、「ひげ」たちは、どんな風に巣をつくり、どのような子育てをするのでしょうか? 「ひげ」の生態を描いた、とってもユーモラスな絵本です。

空飛ぶ様々な「ひげ」は、インパクト大!

「ひげが、自由に空を飛ぶなんて」と、最初は大変驚きますが、この町ではそれが当たり前。物語がそんな風にどんどん進んでいくので、いつの間にか、不思議な光景を笑いながら受け入れてしまいます。

「ダンシャクヒゲ」「トビチョビヒゲ」「ハイイロクルクルヒゲ」「ネコモドキヒゲ」等、登場する「ひげ」の種類は、とても多く、ネーミングも面白い! 様々な「ひげ」が細かい部分まで描かれているので、ページの隅々まで楽しめます。

読み終わった後も、「ひげ」が頭から離れず、自分の顔にとまって欲しい「ひげ」を、考えたりしてしまいますよ!

にこっとポイント

  • 渡り鳥のような「ひげ」の生態を描いたユーモアあふれるお話です。
  • 読み聞かせで利用しても、とても楽しい絵本です。
  • 読後、画用紙に好きなひげを描き、顔につけたり等、遊びにもつなげられます。

(にこっと絵本 SATO)

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