「めざましどけいさん めざましどけいさん やすみのひ なに してるの?」
休日は、ふかふかのお布団で昼過ぎまで寝坊しているという、めざましどけいさん。では、ほうきさんは? 貯金箱さんは? コップさん、お皿さん、スプーンさんは?
『やすみのひ』小池壮太、ブロンズ新社、2019 amazon
『やすみのひ』は、身近にあるものが「やすみのひ」にどのように過ごしているのかを、あたたかみのある油絵で描いた絵本です。
普段はいろいろなことを、人間中心に考えがちですが、ちょっぴり目線を変えて、身近な物たちの休みの日をのぞいてみませんか?
身近な物の「やすみのひ」を、いろいろ想像してみよう!
物にも「やすみのひ」があるって、考えたことありますか? 意外かもしれませんが、ほうきさんや貯金箱さんたちが、思い思いに「やすみのひ」を過ごす様子を見てみてくださいね。
めざましどけいさんが、すやすやと気持ちよさそうに寝坊している姿に、「そうだよね、目覚まし時計だって、休日はゆっくり寝たいよね」と優しい気持ちになったり、くつしたさんの休日には、「そっか、休みの日は、かたっぽずつ、別々で行動するのね」と発見した気分になったり……。
1ページ、1ページ、ゆっくり対話しているうちに、読み終える頃にはリフレッシュした気分になれます。
さらに、絵本には登場しない、ソファさんやバッグさんなど、自分が生活の中でお世話になっている物たちについても、「どんな休日を送っているんだろう?」と、想像を広げてみても楽しいですよ。
にこっとポイント
- 身近な物たちの「やすみのひ」に、読者までリフレッシュした気分になれます。
- 角が丸く、21cm×19.5cmの手に取りやすいサイズの絵本です。
- 見返しや裏表紙にも、ユーモアセンスが光っているので、お見逃しなく!
(にこっと絵本 SATO)