春の旅立ちにおすすめの絵本

「明け方、家を出発した」― さあ、光の旅のはじまりです。

光の旅 かげの旅
『光の旅 かげの旅』アン・ジョナス作・絵、内海まお訳、評論社、1984 amazon

小さな農場を過ぎ、貨物列車が通る麦畑に出て、海岸も走って、街へ行きます。太陽が沈んで、光の旅が終わったら……、絵本をさかさまにしてみましょう。

「空は暗くなり、街中に明りがともる」と、今度は、かげの旅が始まります!

『光の旅 かげの旅』は、こんな風に、一冊で「光」と「かげ」のふたつの旅が楽しめるようになっている、しかけ絵本です。

モノクロで描かれた、ふたつの魅力的な世界

「光の旅」を最後のページまで読んで、くるっと上下に絵本をひっくり返すと、「かげの旅」がスタートします。そして、「かげの旅」を読み終わり、本を返すと、また「光の旅」に戻ることができます。

いつまでも終わりのない旅ができることで、読者が満足するまでじっくりと読むことができるのです。

白と黒の二色で描かれた絵は、本をさかさにすると、また別の景色を見ることができるので、不思議な感覚を覚えます。

たとえば、「光の旅」では、映画館だった場所が、「かげの旅」ではレストランになります。

旅の流れの中で見ると、とても自然にその場面に溶け込んで見えるのですが、ふと読む手を止め、絵を再度、反対から見てみると、「おおーっ!ここの部分が、レストランのテーブルになっているのか」などと、その変化に驚かされます。

旅に出かけることが難しい今だからこそ、モノクロアートの旅をのぞいてみませんか?

にこっとポイント

  • 絵本をさかさにすることで、「光とかげ」ふたつの旅を実現した、しかけ絵本です。
  • 白黒の絵で、遠くからでも見やすく、読み聞かせでも利用できます。
  • 普段絵本を読むことがない大人でも、楽しむことができます。

 

(にこっと絵本 SATO)

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