まだまだ寒い日もありますが、ポカポカと温かい日差しを感じる日も増えてきました。春が、もうそこまでやってきていますね。
今日ご紹介する作品も、春がテーマの作品です。『おとどけものでーす!』。
『おとどけものでーす!』間瀬なおたか作、ひさかたチャイルド、2012 amazon
海辺の町から、「ちょうちょうびん」という蝶マークの宅配便が出発しました。峠を越えて、山の村までお届け物を運ぶのです。
「ブルルン ルンルン」。楽しそうなエンジンの音をさせて、車は進みます。
海辺の町は、桜や菜の花が満開で、春真っ盛り。車は、菜の花畑に囲まれた道を、山に向かってどんどん登っていきます。
トンネルを抜けると、山の村はまだ雪に埋もれていました。
宅配便屋さんは、村にステキなお届け物を届けます。それは、薄緑色をした、風船のように軽い箱。
その中身はというと……。
それは、絵本を読んでのお楽しみ。ステキな春が、閉じ込められているんです。
この絵本は、しかけ絵本にもなっていて、トンネルの穴があったり、お届け物の箱にも工夫があったりします。
「とりあつかいちゅうい! おはやめにおあけください」― そう書かれた箱の中身、あなたもぜひ絵本をめくって開けてみてください。
にこっとポイント
- 宅配便屋さんが、村にステキなお届け物を運びます。しかけも楽しい、春がテーマの絵本です。
- 宅配便が通った後を、よく見てみてください。雪が解け、花が咲いているんです。春を運ぶ宅配便屋さんは、寒いところに向けて走り続けているようです。あなたのもとにはもう届いたでしょうか?
(にこっと絵本 森實摩利子)