『だっこ むぎゅー』いりやまさとし、KADOKAWA、2022 amazon
表紙に描かれたペンギンと目が合った瞬間、思わず手に取った『だっこ むぎゅー』。
ページをめくると、最初に登場したのは、ねこの赤ちゃんでした。
「みゃー みゃー みゃー だっこして!」と、だっこをおねだりします。
親猫は、「こっちに おいで だっこ むぎゅー」。ふわふわな毛でやさしく抱きしめ合うねこの親子。そのうれしい気持ちが、読者にも伝わってきます。
次に出てくるのは、さるの赤ちゃんです。やっぱりだっこをおねだりします。今度は、どんな親子の「むぎゅー」が見られるのでしょうか。
『だっこ むぎゅー』は、こんなふうに、さまざまな動物の親子の「だっこ」が素敵な赤ちゃん絵本です。
赤ちゃんたちが、みんな両手をあげて「だっこして」とおねだりするのですが、その姿が、すごくかわいいです! そして、抱きしめ合っている動物親子の優しい表情には、ほほえましい気分になります。
裏表紙には、保護者の方向けの文章を掲載。「だっこや抱きしめるなどのスキンシップをすることにより、愛情ホルモンと言われるオキシトシンが分泌されます」など、抱きしめ合うことの効果が説明されています。
読んだ後は、ぜひ親子で、たくさん「だっこ むぎゅー」をしてみてください。
にこっとポイント
- 動物の赤ちゃんがだっこをおねだりして、親子で「だっこ むぎゅー」をする絵本です。プレゼントにもおすすめです。
- 動物の親子が、親しみやすくかわいいので、くり返し読みたくなります。また、「ペンギンの あかちゃん パタ パタ パタ」等、文もとてもリズミカルです。
(にこっと絵本 SATO)