『おいちにの だーるまさん』こばやしえみこ文、こいでやすこ・小渕もも絵、福音館書店、2022 amazon
赤ちゃん絵本『おいちにの だーるまさん』に、まず登場するのは、赤いだるまさん。手も足もあるだるまさんです。「おいちにの だーるまさん」の掛け声で、白いボールをぽんと蹴りました。
ページをめくると、赤いだるまさんの後ろに、緑のだるまさんがいます。「おいちにの だーるまさん」の掛け声で、今度は、だるまさんたちがシーソーをします。
その次のページには、赤いだるまさんと緑のだるまさんの後ろに、黄色のだるまさんが出てきました。
「おいちにの だーるまさん」で、なわをぴょん。だるまさんたちは、長なわとびをしています。
一人でできる遊びから、だんだんみんなで遊ぶことができるものへ変わってきていますね。次は、どんな色のだるまさんが登場して、どのようなことをして遊ぶのでしょうか? ページをめくるたび、その展開にわくわくします。
また、だるまさんの体が、真っ白の背景に、赤や緑や黄などのはっきりとした色で描かれていて赤ちゃんでも見やすいことや、だるまさん一人ひとりの表情が豊かなことも魅力です。
ぜひ親子で、だるまさんたちの遊びに参加してみてください!
なお「おいちにの だーるまさん」という繰り返しの掛け声がリズミカルで印象的なこの絵本ですが、文を書かれたこばやしえみこさんは、長年わらべ歌に関わってこられた方。この絵本も「おいちにの だーるまさん へこ ぷっと たれた」というわらべ歌が、もとになっているそうです。
にこっとポイント
- 「おいちにの だーるまさん」という繰り返しが楽しい、だるまさんの赤ちゃん絵本です。
- 親しみやすいだるまさんの絵と、リズミカルな文は、何度も読みたくなります。
- 福音館書店創立70周年特別企画として、「こどものとも0.1.2.」の復刊リクエストを受けてハードカバー化された絵本です。
(にこっと絵本 SATO)