PICK UP! 空のきれいな季節に……「飛ぶ」絵本

今年、仕切り直しのオリンピック。まだまだ、どんなオリンピックになるのか想像できない状況ですが、今回は、パワフルな「ぞう」に元気をもらえる『ぞうの金メダル』を紹介します。

ぞうの金メダル
『ぞうの金メダル』斉藤洋文、高畠那生絵、偕成社、2004 amazon

鼻で火を消す、消防士のぞう。なんと、このぞう、オリンピックにも出るのです!

ぞうは、重量挙げ、円盤投げ、野球やサッカーなど、いろいろな種目に出場し、次々と金メダルをとっていきます。けれども、もちろん苦手な種目もあって……。

さて、ぞうは、最終的に、いくつ金メダルをとることができたのでしょうか?

最強選手!? ぞうの勝ち方に注目!

びっくりするくらい様々な種目に挑戦する、ぞう。体が大きく力持ちのぞうが、重量挙げが得意なのは納得だけれど、意外な種目にも出てきます。

でも、たとえば、バスケットボールの試合では、長く伸ばすことのできる鼻をうまく利用して、ボールをゴールリングに入れるなど、体の特徴を活かす作戦で、「なるほど、これは、ぞうが有利だな」と、笑ってしまうものばかり。

また、ぞうと一緒に競技をする他の動物や人間等もユーモラスに描かれていて、細かい部分まで楽しめます。

さて、こんなふうに、たくさん金メダルをとるぞうだけれど、実は、金メダルの数を気にしてはいないんです。

だって、

「オリンピックは たのしいけれど、
 4ねんに いちどしか ないし、
 ぞうは ひとだすけが すきだから……」

こんなところも、素敵です。

そんなぞうの、オリンピックでの活躍ぶり、そして普段のがんばりを、ぜひ絵本を開いて確認してみてください!

人助けが好きなぞう選手、いったいいくつのメダルをもらえたのでしょうか?

にこっとポイント

  • ぞうが、オリンピック種目に次々と出場する様子を、ユーモアいっぱいに描いています。
    ところどころ色が塗られていない線のみの絵があったり、顔が緑色の人がいたりと、独特の画風も印象に残ります。
  • 裏表紙には、ぞうがもらったメダルが、たくさん並んでいますよ。 どんなメダルを、いくつもらえたのか、注目です!


(にこっと絵本 SATO)

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