バーバパパの家族なら、海の中だってなんのその。変幻自在に海を探検しよう!
『バーバパパのしんじゅとり(バーバパパのちいさなおはなし)』アネット・チゾン/タラス・テイラー著、山下明生訳、講談社、1997 amazon
おしゃれが大好きなバーバベルのために、バーバパパ家族は、大きな船を作って南の海へ出発します。いじわるな生きものが現れても、バーバの家族なら大丈夫。自分たちも変身して、追い払ってしまいます。冒険の最後には、たくさんの真珠をとり、戦利品でネックレスづくりを楽しみます。
大人も子どももハマる、個性が輝くバーバファミリー
変幻自在にいろいろなものに変身できるバーバの家族は、一人一人の個性が際立っていて魅力的です。
ピンク色のふわふわとしたわたあめのような姿のバーバパパは、大きく、包容力があっていつも穏やか。赤、水色、黄色、緑、紫、オレンジ、黒― とカラフルで元気いっぱいのバーバ一家のメンバーを一人ずつご紹介したいくらいですが、ここでは我慢。絵本の見返しに紹介が載っているので見てみてくださいね。
バーバの家族は、陽気でとても行動的でもあります。時には兄弟姉妹でいたずらをしたり、協力しあったりしながら、たくさんのことに挑戦していくのです。その賑やかさとアグレッシブさに、読んでいる私自身も自由になったような開放感を感じ、元気をもらえるようです。
バーバパパに会える! 絵本から飛び出したバーバ一家
現在、新江ノ島水族館では、15周年のお祝いで「バーバパパ・アクアリウム」のイベントを行っています。(2019 年4月16日〜5月31日)
館内のいたるところでバーバの家族と魚たちが、来場を待っています。絵本の世界の中で海を楽しんでいるような不思議な感覚を味わえます。
椅子に変身したバーバパパたちにも会えます。
海を臨みながら、バーバパパに座ってみるのもいいですね。
出口近くでは、パネルアート展もやっています。
嬉しいお土産もあります。期間ごとに種類も変わるので、何回でも行きたくなってしまいます。
ちなみに、ラゾーナ川崎プラザ店には、バーバパパカフェもありますよ。
10連休が始まりますね。絵本の世界をより濃密に楽しめるチャンスがたくさんあるので、長いお休みに、家族で絵本を読んで、お出かけしてみるのはいかがでしょうか。
にこっとポイント
- フランス語で「おじいさんのひげ」(Barba a Papa)という意味のバーバパパ。ふわふわとしたひげのような「わたあめ」のこともやはりバーバパパと呼ぶそうです(新江ノ島水族館パネルアート展より)。名前の由来を知ると、さらにそのキャラクターに愛着がわきますね。
- 一つ一つの個性が活躍し、輝くお話です。キャラクターと色がはっきりしているので、子どもにもわかりやすく、親子で楽しめます。
(にこっと絵本 Haru)