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『おしゃべりなたまごやき』は、たまごやきが大好きな王さまのユーモラスな物語です。

おしゃべりなたまごやき

『おしゃべりなたまごやき』寺村輝夫文、長新太絵、福音館書店、1972 amazon

王さまは、朝、コックさんに「ばんごはんのおかずは、なににしましょうね」と聞かれ、「めだまやきにしてくれ」と返事をします。

ところが、お城を散歩していた王さまは、にわとり小屋に、かかったままになっている鍵を発見。そして、にわとりたちを小屋から出してしまいました。

王さまも、飛び出してきたにわとりたちに、びっくりして逃げ出します。

お城の中は大騒ぎで、誰がにわとりを小屋から出したのか、犯人探しが始まりました。

王さまは、鍵を捨てるところを見ていためんどりに、「だれにも、いうなよ。だまっていろ」と、念を押すのですが……。

親しみやすい王さまとユーモラスな展開が、魅力!

表紙には、小屋いっぱいのにわとりたちと、それを見ている王さまの絵。

こんなに、ぎゅうぎゅう詰めのにわとりが、一気に外へ出てきたら…… と、想像するとちょっと怖いけれど、同時に、とてもわくわくしませんか。

また、親しみやすい王さまのキャラクターも見どころです。

にわとり小屋の鍵を開けてしまった王さまは、自分がやったことが見つからないように、おとなしくしているのかと思えば、なんと「かぎをあけたはんにんを、ろうやにいれてしまえ。いいか、王さまのいいつけだぞ」と、命令までして、成り行きを楽しみます。

おしゃべりなたまごやき _中ページ

こんなふうに、いばってみたり、脅してみたりする一方で、ある場面ではコックさんを助けたりと、どこかにくめない王さまなのです。

さらに、犯人は王さまだということは隠し通せた!― と思ったところでの夕食の場面での展開は、ユーモアいっぱいで最高です!

にこっとポイント

  • 小屋から、にわとりを逃がしてしまった、たまごやき好きの王さまのユーモラスな物語です。
  • 1972年に出版されてから現在まで、幅広い年齢層に人気のロングセラー絵本です。
  • 「テレレッテ トロロット プルルップ タアー」など、鳴るたびに変わるラッパの音も楽しいです。

(にこっと絵本 SATO)

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