『おふろで なんでやねん』鈴木翼文、あおきひろえ絵、世界文化社、2017 amazon
お風呂屋さんに、家族みんなで行ったら、「なんでやねん」なことばかり起こります。
たとえば、お父さんが、くつを脱ぐ入口のところで服まで脱ぎ出してしまったり、チケットの自動販売機のボタンを押したら、取り出し口からおじさんが出てきたり……。
他にも、「なんでやねん」と、思わず大声を出したくなるようなことが、まだまだ続きます。
ゆったりと気持ちよさそうに湯船につかっている表紙の絵からは想像つかないくらい常識外れな展開に、「そんなことってある?」と驚きながらも、「次はどんな、なんでやねんなことが出てくるのかな?」と、わくわくしてきます。親子でツッコミを入れながら、爆笑できる絵本です。
また、エピソードの一つひとつのインパクトが強くて、強く印象に残ります。
筆者も、実際にシャワーを浴びるときに、お湯の代わりにラーメンが出てくる場面を思い出し、笑ってしまいました。
さらに、ラーメンではなくて、大量のごはん粒が出てきたとしたら……、なんて想像も自然と広がっていきました。
こんな風に、絵本を読んだ後、自分の「おふろでなんでやねん」を考えてみても楽しいですよ!
にこっとポイント
- 家族みんなで行ったお風呂屋さんを舞台に繰り広げられる「なんでやねん」を描いたユーモラスな絵本です。
- お風呂あがりに、家族一人ひとりが、どんなドリンクを飲んでいるのかにも注目です!
- なんでやねんシリーズには、他に『なんでやねん』『ゆうえんちでなんでやねん』『まほうでなんでやねん』『うみでなんでやねん』などがありますます。
(にこっと絵本 SATO)