PICK UP! 心がぽかぽかになる絵本

4さいのこどもって、なにがすき?
『4さいのこどもって、なにがすき?』ウィリアム・コール作、トミー・ウンゲラー絵、こみやゆう訳、好学社、2020  amazon

「4さいの こどもって、なにが すき?」

よーい、どん! のかけっこ。ストローでジュース! シーソー遊びに、変な顔!

そうそう、と頭をふるのが止まらなくなるくらい、この絵本には子どもたちの「すき」が詰まっています。子どもたちはもちろん、かつて子どもだった人たち、そして育児に関わる人たちも、きっと共感しながら読めるはず。

ボビーとアン、エディとネルの4人の子どもたちが、私たちに教えてくれる「4さいの こどもが すきなもの」。子どもから大人まで楽しめる、子どもワールド全開の絵本です。

「そうそう!」と共感できる、大人も子どもも楽しい絵本

『4さいのこどもって、なにがすき?』は、5歳になる娘とわたしが、今とても楽しんでいる絵本です。「そうそう、わたしも好き!」「小さいとき、こんなこと好きだったよね」と毎回大盛り上がりでページをめくります。

わたしが一番共感した部分は、ここ。

チャックを ジーッ!って しめるのも すき。それから ママのくつを はいてまわるのも すき!

ちょうど2歳になる下の子に当てはまるなぁ、と強くうなずきながら読んだ場面です。

作者のウィリアム・コールは、子どもたちの「すきなこと」を本当によく切り取っています。

トミー・ウンゲラーの描く子どもたちの表情も、茶目っ気たっぷり。キャッキャと嬉しそうに好きなことを語ってくれる子どもたちの声が聞こえてくるようです。

4さいのこどもって、なにがすき?_ 中ページ
子どもたちの傍に登場する動物たちの表情や仕草にも味があり、絵本を盛り上げてくれています。ぜひ注目しながら読んでみてください。

改めて誰かを見つめてみたい―「あの子は」「あの人は」「私は」、何が好き?

子どもと一緒にこの絵本を読んでいると、「あぁ、この子は確かにこんなことも好きだったな。」と気づかされることもあります。私もこの絵本にふれて、娘を形づくる「好きなこと」について改めてじっくりと考えてみることで、わが子を見つめ直す機会を得られたように感じます。

「なにが好き?」という質問って、シンプルなようで、意外とその人の本質に迫るものだと思いませんか?

「あれ、自分は何が好きなんだっけ?」「何をしているときが楽しいのかな」と落ち着いて自分を分析してみると、日々のちょっとした幸せに気づけたり、自分の機嫌のとり方を見つけられたりするかもしません。

また、自分や家族、周りの人を見つめるきっかけとして、この絵本から思考を巡らせてみるのもよさそうですね。

にこっとポイント

  • 子どもたちの「すき!」が詰まった絵本です。共感しながら、自分や周りの人について再発見できる機会を得られる楽しさがあります。
  • 『すてきな三にんぐみ』で知られるトミー・ウンゲラー(アンゲラー)がイラストを手がけた、2020年出版の新刊です。
  • 「チキンスープ・ライスいり」というワードも出てきます。モーリス・センダックの同タイトルの絵本へのオマージュかとうれしくなるような要素ですね。


(にこっと絵本 Haru)

おすすめの記事