
『トーストン』新井洋行、アリス館、2017 amazon
表紙に大きく描かれた笑顔の食パンが、「トーストン」です。
お話は、「トントントントン トーストン」という軽快な文で始まります。
月曜日、トーストンは、ジャムさんに会います。表紙でトーストンの左側に描かれていた、赤い色をしたジャムさんです。
「クルクル ポンッ!って ふたを はずして おなかに たっぷり ぬり ぬり ぬり」
火曜日、トーストンは、ツナかんくんとマヨネーズさんに会います。さて今度は、どんなトーストンができあがるのかな?
その後も、トーストンはたまごちゃんやベーコン兄弟など、曜日ごとに、いろいろな食材と出会い、その度に、おいしいトーストンに変身していきます。
文章は、とてもリズミカルで、声に出して読むと楽しく、絵は、どのページも、白の背景色に、カラフルではっきりとした色づかいで描かれています。
登場する食材は、みんな笑顔で、トーストンとの出会いがうれしそうなので、読者もとてもわくわくしてきます。
また、それらの食材は、どれも身近なものばかり。絵本を読んで食べたくなったら、親子で一緒に、気軽に作ることができるのも魅力です。
絵本の中では、1週間分のトーストレシピのバリエーションが紹介されていますが、まだまだ他にも知りたいという人は、見返しと裏見返しの絵を参考にしてみてください。
ホイップおぐら、はちみつきなこ、しらすチーズやブルーベリーカスタードなど、31日分描かれているので、イメージが広がりますよ!
にこっとポイント
- 食パンの「トーストン」が、曜日ごとにいろいろな食材と出会い、おいしいトーストンに変身する絵本です。
- 読むと、食べることへの興味や関心が増すきっかけにもなるので、食育の視点からもおすすめです。
- 曜日ごとに様々などんぶりに変身する『どんぶりん』も合わせて読むと楽しさ倍増です!
(にこっと絵本 SATO)









