どんなママでも大好きだよ、と伝えてくれるあたたかくってかわいい一冊。

うちのママってすてきなの

『うちのママってすてきなの』アンソニー・ブラウン著、久山太市訳、評論社、2006  amazon

うちのママってすてきなの。ママはすんごーいコックさんだし、世界一の力持ち。チョウチョみたいに美しくて、ソファみたいに気持ちいい。うちのママってほんとにすてき。それにね、それにね―。

最後には、親子でぎゅーっとくっつきたくなる絵本です。

子ども目線の「ママ大好き」の洪水

子どもが、ママの大好きなところをたくさん伝えてくれる、この絵本。

正直に言うと、私自身が読み聞かせるとき、母親の立場で子どもにこれを読むのは少し押しつけがましいかな、恥ずかしいな、という気持ちもありました。それでも、読んでいると不思議なことにあたたかい気持ちがあふれてくるのです。

子どもが「ママ大好き!」と言ってくれるのは、きっと「あなたが大好きだよ」という子どもへの気持ちがちゃんと伝わっているからなのですね。

お化粧をしているママは「いだいな がか(画家)さんで」、「どなりごえは ライオン」などと、シニカルな笑いも含みつつ、「ほんとに ほんとに すてき」と優しく紡がれることばに、お母さんの心もほっこりとするはずです。

どんなママでも、子どもたちはママが大好き

また、この絵本からは「ママは何にでもなれる」「どんなママでもいいんだよ」という、そっと背中を押してくれるようなメッセージを感じます。

ママはバレリーナにだって、宇宙飛行士にだってなれる。でも、「あたしのママ」であることは変わらない、と「ママ」を肯定してくれるのです。

昨今、いろいろな立場のママがいますよね。お仕事をしているママ、専業主婦をしているママ、おしゃれなママ、ぐうたらなママ(私もその一員です)、お料理上手なママ、怒りんぼうのママ……。

でも、どんなママでも、子どもにとってはたった一人のママなのです。

そんな幸せを、気負わずにあたたかく感じさせてくれる、私のお気に入りの一冊です。

にこっとポイント

  • 子どもとの忙しない毎日を駆け抜けているママたちに届けたい、母の日におすすめの絵本です。
  • 英語版の『My Mom』も、わかりやすい表現で、英語が苦手な方でも読みやすいです。お子さんへの読み聞かせにも、ぜひ。
  • パパバージョン『うちのパパってかっこいい』もおすすめです。

 

(にこっと絵本 Haru)

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