人は、どこかに行きたいと歩きます。もっと急いで行きたい人は、自転車に乗ります。もっともっと急いで行きたい人は、「どんな くるまに のるでしょう?」。

『どんな くるまに のるでしょう?』鈴木まもる、小峰書店、2023 amazon
答えは、タクシー。では、みんなで一緒にどこかへ行きたい人たちは?
こちらの答えは、バス。園児たちが、「のはら こどもえん」と書かれた黄緑色のバスに乗って、遠足に出かけます。
まずは子どもたちも乗ったことがあるような、タクシーやバスなどの身近な車が、その後で、ショベルカーやダンプカー、救急車やパトカーや消防自動車などの「はたらく車」が、続々と登場します。
紹介は、「どんな くるまに のるでしょう?」と、クイズ形式になっています。右側のページの端には、次のページに出てくる車の一部分のみ描かれていて、それがヒントにもなります。
たくさんの本を乗せた移動図書館車や、ピザ焼き窯を乗せた移動販売車など、あまり見かけないような車も描かれているだけでなく、その車に乗って働いている人々までもが、丁寧に描かれているのも魅力です。
さらに、本文の中で紹介し切れなかった車については、後のページで、見開きいっぱいに42種類も描かれています。
読み終わっても、「あの車、どんな車だったかな?」と、また開いてみたい気持ちになりますし、どの車が好きか、どの車に乗って、どんなことをしてみたいか等、話題も広がる絵本です。
にこっとポイント
- 生活の中で出会う様々な車を、クイズ形式で楽しく紹介している絵本です。
- 乗り物やその車に乗って仕事をする人についても、興味を持つきっかけになります。
- 見返しのイラストには、車が10台描かれています。車の名前、何台分かるかな? 答えは、裏見返しに書かれています。
(にこっと絵本 SATO)