『せとうちたいこさん ふじさんのぼりタイ』長野ヒデ子、童心社、2020 amazon
お母さん鯛の「せとうちたいこさん」の住む海から、とってもきれいに見える富士山。
たいこさんは、「ふじさんと ともだちになりたーい」と、富士山までやってきました。
「ノミがリュックしょって ふじとざん」の歌をきいて、たいこさんは、富士山に登ることにしました。小鯛ちゃんたちと一緒に準備をして、出発です。
「タ~イが リュックしょって ふじとざん」― さて、富士山のてっぺんでは、どんな景色が見られるのでしょうか?
縁起よく、元気よく! 富士山に親しみの持てる絵本
日本一の山である「富士山」に、「鯛」のたいこさんたち家族が登って……と、とても縁起が良いだけでなく、行動力のあるたいこさんに、元気をもらうこともできます。
また富士山は、帽子好きのたいこさんに、「わしも ぼうし いっぱい もってるぞ」と、「ひとつがさ」「はなれがさ」「みだれがさ」などを紹介してくれたり、「ふじさんは きょうだい いるの?」という質問には、「さつまふじ(かいもんだけ)」「みやこふじ(ひえいざん)」等、日本各地にたくさんいる兄弟山を教えてくれたりもします。
たいこさんたちと楽しく過ごしながら、読者も富士山に、親しみを持てるのも魅力です。
にこっとポイント
- 鯛のたいこさんたちが、富士山と友だちになりたくて、富士山に登るおはなしです。
- お風呂屋さんの場面等、細かいところまで見ると、面白いですよ!
- せとうちたいこさんシリーズ」5冊目の絵本です。これまでに、『わらべうたうたいタイ』『パーティーいきたい』『えんそくいきタイ』『デパートいきタイ』が出版されています。
(にこっと絵本 SATO)