先日、東京オリンピックの聖火ランナーのリハーサル行われ、来月・3月26日からは、いよいよ聖火リレーがスタート。少しずつ、確かに近づいている東京オリンピック。待ちきれないというみなさん、ひと足先に『ないしょのオリンピック』に、参加してみませんか?
『ないしょのオリンピック』もとしたいづみ文、やまぐちかおり絵、ほるぷ出版、2019 amazon
「いま、だいどころで せいかが ともされました」
誰もいなくなった家の中、オリンピックが始まります。聖火ランナーはトーチを手に持ったトーチくん人形、実況はおしゃべり人形アナウンサー。そして選手は、色えんぴつやくつべら、テッシュやおもちゃなど、家の中にある物たちです。
「でたいひとは、だれでも どうぞ! オリンピックは さんかすることに いぎが あるのです」
トーチくんが、開会の挨拶をします。さあ、どんなオリンピックがくり広げられるのでしょうか?
身近な物で作る競技には、工夫がいっぱい!
部屋から部屋をめぐるマラソン、クリップたちのサッカー、まな板の上での卓球、階段のかべで行うスポーツクライミング……、数え切れないくらいある競技と、工夫。
たとえばウエイトリフティングなら、新聞を丸めた棒の両端に、トイレットペーパーを差し込んで競技に利用します。そんなふうに「こんなところに、これが使われているなんて!」と見つけるたびに、うれしくなります。
各ページ、隅々まで細かくいろいろな競技が描かれているので、くり返し読むと、1度目に見逃していた部分が見えてきて、何度でも開きたくなります。
にこっとポイント
- 身近な物たちが、自分たちで工夫して、つくり上げるオリンピックが魅力です。
- 各ページ、隅々まで細かくいろいろな競技が描かれているので、何度も読み返したくなります。
- 最後のページにも注目! オリンピックが行われた証拠を見つけられるかな?
(にこっと絵本 SATO)