そろそろ梅雨のシーズンですね。
雨が降って、会いたい人に会えなくなった動物たちの気持ちを、楽しく描いた作品をご紹介します。『あいたいあいたい あいうえお』。

『あいたいあいたい あいうえお』聞かせ屋。けいたろう作、おくはらゆめ絵、KADOKAWA、2021 amazon
主人公は、会いたい人への会いたい気持ちを、四・四・五などのリズムにのせて語ります。
「あのこに あえない あいうえお」


「あめ あめ あがれ あいうえお」― 晴れたら、山の上で待ち合わせなんですって。
それぞれの動物には、会ってやりたいことがあるみたい。
それは、後の方で分かるのですが、この作品は、ことばのリズムだけでなく、晴れを待ち焦がれる間に、動物たちが思いを募らせながらしているそのことがどうなっていくのかも、楽しい作品なんです。
作者の聞かせ屋。けいたろうさんは、路上での読み聞かせの経験を持つ、絵本読みのプロでもあります。
「あいうえお」という音の響きと文字の並びは、これからことばを覚えようとする子どもに優しく届くことでしょう。
聞き手の気持ちをぐっとつかんで離さない秘密が、たくさん詰まった作品です。
にこっとポイント
- ことばのリズムだけでなく、誰が誰に会いたくて、何がしたかったのか、お話や絵を、ぜひ楽しんでください。
- 登場する動物たちは、「あいうえお」にちなんだ動物だと言うことが、最後の見返しでわかる仕掛けになっています。『あ』ならば、「アナグマちゃんとアミメキリンちゃん」といった風にね。
(にこっと絵本 森實摩利子)









