梅雨入りが発表された地方も出始め、いよいよ雨の季節が本格化という陽気ですね。
私には、毎年、この頃になると読みたくなる絵本があります。それは、『おんなのことあめ』。

『おんなのことあめ』ミレナ・ルケショバーぶん、ヤン・クドゥラーチェクえ、たけだゆうこやく、ほるぷ出版、1980 amazon
だあれもいない道を歩く女の子がいます。とことこ。
おひさまの顔も見えず、誰かいないかなと思っていた女の子は、「ぽつん!」と雨に出会いました。
仲良くなった、女の子と雨。女の子は、自分の家に雨を誘うのですが、雨は家の中に入ることができません。
やがて、女の子の家から傘が出てきたのを追いかけると、それは別の人でした。雨は傘から傘へと女の子を探します。
さびしそうな雨が出会うのは、雨が大嫌いな生きものたち。そして、再び女の子と会えた後は、雨という幸せをたっぷり受け取る生きものたちと出会います。
悲しい雨もとてもきれいではあるのですが、喜びの雨は、明るく優しく、とても美しいのです。
まるで にじの むこうで なないろの あめが おんなのこや かえるや きやはなに きらきら ふっているようです。
「今日も雨だな」とがっくりする日に、ぜひこの絵本を思い出してください。もしかしたら、虹のような雨に出会えるかもしれません。
にこっとポイント
- 女の子と雨の物語。やさしいストーリーと淡く美しい絵が印象的な絵本です。
- 1974年にチェコで生まれた絵本で、派手さや大きな笑いを起こす場面もありませんが、読んでみると、今の日本の子どもたちにも大人の方にも、喜ばれることの多い一冊です。
(にこっと絵本 高橋真生)









