今日は、ひなまつりパーティーの日です。お友だちが家に遊びに来る前に、きみちゃんは、ちらしずしを作ります。
『ひなまつりの ちらしずし』宮野聡子作、講談社、2016 amazon
「まず、すめしを つくりましょう」と、お母さん。あたたかいご飯に、合わせ酢を混ぜて、うちわで冷ましていきます。お母さんは、「ひとつひとつの ざいりょうに、いみがあるのよ」と、具材を飾りつけながら歌も歌ってくれました。
「はるの のはらに なのはなさん しあわせ みえるよ れんこんさん くるくる はたらく おまめさん じょうぶな えびさん ながいきさん」
これらたくさんの材料をテーブルに並べたところを描いたページもあり、何を使って、どのように作るのか、また、材料にはどんな意味があるのかを知ることができるのも魅力です。
さらに、部屋の飾り付けをしたり、お母さんとちらし寿司の準備をしたりするきみちゃんが、とても楽しそうなので、読みながらわくわくしてきます。ちなみに絵本の中だけでなく裏表紙でも、きみちゃんとお母さんの仲がいい姿が見られますよ。
絵は表情豊かに描かれていて、文は全体的に会話が多いため、きみちゃんとお母さんやお友だちとのやりとりに臨場感があり、読んでいるとパーティーに参加しているような気分になれます。
にこっとポイント
- きみちゃんの家でのひなまつりパーティーの一日を、準備段階から描いた物語です。ひなまつりの一日を通して、ひなまつりに込められた願いやちらしずしの材料の意味を知ることができます。
- ひなまつりのちらし寿司を食べたり、親子で作る前に読んだりするのにもおすすめです。部屋に飾られた素敵なおひなさまや、完成したおいしそうなちらしずしにも、注目です!
(にこっと絵本 SATO)