表紙には、パトカーを見ている子ども。その下にある矢印のついたバーを右にスライドさせると、なんと、その子どもが、くるっと向きを反対に変え、おまわりさんになりました!
『おおきくなったら なりたいな』ひらぎみつえ、ほるぷ出版、2021 amazon
警察官、新幹線の運転士、パティシエ……。『おおきくなったら なりたいな』は、子どもたちが、大きくなったらなりたいと思うような仕事をテーマにした、しかけ絵本です。
スライドさせて変化する絵は、まるで手品のようで、とてもわくわくし、くり返しやってみたくなります。しかけを動かしている時に出る「シュー カタッ」という音も魅力的。
また、ゆっくりとスライドさせると、向きを変えるときに、一度正面を向く子どもの変身過程も見ることができます。
しかけのつくりはしっかりとしていて、何度スライドさせても壊れにくいと思います。サイズは、16cm×16cmと小ぶりで、赤ちゃんも安全に読めるよう絵本の角は、丸くなっています。
赤ちゃんも喜ぶしかけ絵本ですが、大きくなったらなりたいものを考えたり、働くいろいろな人へのあこがれが出てきたりする幼児期にもおすすめです。
さて、今度は、太陽の下で走っている子どもがいますよ。
「パス ドリブル シュート! やった! ゴールだ! きまったぞ!」
さて、この子が、おおきくなったらなりたいものは、何でしょう? ページ右横にある矢印をスライドさせると、なりたいものに、くるっと変身しますよ!
にこっとポイント
- 子どもが、憧れの仕事をする人に変身する、スライド式のしかけ絵本です。パトカーの赤色灯もスライドすると色が変わる等、細かい部分も工夫されています。
(にこっと絵本 SATO)