
『えをかくかくかく』エリック・カール作、アーサー・ビナード訳、偕成社、2014 amazon
ぼくは絵をかく。青いうま、ものすごく赤いわに、黄色いうし、ピンクのうさぎ、水玉模様のろばまで。

「そんなの変だよ!」と言われそうだけれど、そんなの関係ないんだよ、とこの絵本は背中を押してくれます。
常識をこえる自由な表現で、自分の本当の絵を恐れずに描いてみて― と作者エリック・カールからのメッセージを感じることができるのです。
上手く描けなくたっていい。ものすごく青くたっていい。本物とは違ったっていい。まちがった色なんてない。

何かに縛られていまいそうなとき、自分の心を自由に解き放ちたいときに手に取りたい1冊です。
にこっとポイント
- 大きくカラフルに描かれた動物たちが、自由に自分を表現することの喜びをのびやかに伝えてくれます。
- 戦時中にナチス政権下で子ども時代を過ごしたエリック・カールが、尊敬するフランツ・マルクの「青い馬」への想いを込めて描いた作品です。
(にこっと絵本 Haru)