「いーれーてー」って言われたら、あなたはどうしますか?
きっと「いーいーよー」って返したくなりますよね。
「いーれーてー」と「いーいーよー」がくり返されるこの作品『いーれーてー』。
『いーれーてー』わたなべあや作、アリス館、2010 amazon
牛乳が「いーれーてー」って言ってます。さて、お返事するのは誰でしょう?
答えは…… コップ!
コップが「いーいーよー」と言うと、牛乳がコップに注がれます。
お次はソーセージ。「いーいーよー」というのは誰かしら? おいしそうなものが次々と登場します。
さて、現実の子どもたちの世界ではどうでしょう?
遊びたいときに、お友だちに勇気を出して声をかけました。
「いーれーてー」
その答えが、「いーいーよー」の場合も、「ダメー」なときもあるでしょう。
「ダメ」って言われると、悲しい気持ちになるかもしれませんが、タイミングが悪かったということもあるし、相手には相手なりの理由があるということを学ぶチャンスでもあります。
こういう体験の中で、どんなふるまいができるかを感じとっていくのは、大きな成長チャンスなのかなぁと思います。
とはいえ、絵本のお話では、おいしそうな食べものと食べものがくっついて、もっともっとおいしそうなものに変身していきますよ。
明るくて楽しい作品です。
にこっとポイント
- いろんな食べ物が「いーれーてー」って言ったらどうしよう? たとえば、キャベツだったら? お魚だったら? なんておままごとの要素を取り入れて遊ぶのも楽しいですね。
(にこっと絵本 森實摩利子)