『すっぱりめがね』は、いろいろなものを「すっぱり」と半分に切り、その断面や、普段は隠れていて外からは見えない部分を見ることができる絵本です。
『すっぱりめがね』藤村賢志、教育画劇、2017 amazon
かけてのぞくとなんでも中が見えるのが、不思議な「すっぱりめがね」。
たとえば、お母さんが作ってくれたおにぎりも、半分に「すっぱり」切ったところを見ることができるので、具が何かもはっきりと分かります。
それ以外にも、野菜や魚、缶詰等の食べ物から、遊ぶ時に使うボールやバット、庭や家まで、生活に関する身近なものを、小さなものから大きなものまで、「すっぱりめがね」で見ることができるのです。
精密度の高い絵で表現された断面図
表紙には、おいしそうなラーメンの絵。よく見ると、めがねからのぞいた部分が、半分になっています。ラーメンの麺の一本一本や汁まで「すっぱり」と、みごとな切りっぷり!
絵本の中のラーメンのページでは、ラーメンの横に置いているコショウまで、半分に切ったところが描かれています。細かい部分まで忠実に描かれた絵が、この絵本の魅力です。
特に、ピアノや自動車をすっぱり切ったところは、大人でもじっくり見たくなるほど精密に描かれています。
『すっぱりめがね』の読み聞かせをすると、「あのページ、もう一度、見たい!」という声が、よくあがります。読後、絵本に出てきた物以外のいろいろな断面図にも、興味が広がる一冊です。
にこっとポイント
- 普段見ることのできないものの断面について興味がわきます。
- おはなし会では、特に小学生の男の子に人気がありました!
- 「どんな物をすっぱりめがねで見てみたいか」等、読後も自然と話題が広がります。
(にこっと絵本 SATO)