梅雨シーズンですが、まだ梅雨入りしていない高知。毎日良いお天気が続いて、洗濯物もカラッと乾いています。私はお天気続きの方がうれしいですが、梅雨が来ないのは少し心配ですね。
あら? 雨の予報に大喜びしている人がいますよ。
『カエルのおでかけ』高畠那生作、フレーベル館、2013 amazon
カエルにとってのいい天気とは、ずばり、雨。土砂降りになればなるほど、「いい天気」になるわけです。
「明日はいい天気になりそうだ」
カエルが見ている天気予報は、雨どころか台風の配置図。せっかくだからおでかけしようかと、何やら準備をしています。
次の日の朝、天気予報の通りに外は大雨。カエルは「やったー」と喜んでいるではないですか!
町の人は雨が降って憂鬱そう。でもカエルは大喜びでお出かけです。
大雨の中、買ってきたハンバーガーを美味しそうに頬張るカエル。ついついお昼寝してしまうと目が覚めた時には雨が上がって……。
でもそこは準備万端のカエルです。秘密兵器を準備していたのでした。
物事には両面があると言います。立場が変わると、考え方や感じ方も変わる。
あべこべなその様子から、日常のできごともいい面と悪い面があり、どちらを選ぶかは自分次第であることに気づかされます。
雨が続いてうっとうしい気分のときに、ぜひ読んでみてください。
しかし、今年の梅雨はいつ来るんだろう……?
にこっとポイント
- ユーモア絵本作家の高畠那生さん。梅雨時時季の読み聞かせでお子様と一緒に盛り上がること間違いなしです。
- 立場によって、考え方や感じ方も変わるということに、改めて気づかされます。
(にこっと絵本 森實摩利子)