ねずみくんは想像します― 「もしも、ぼくの しっぽが ながーい ながい しっぽだったら……」。
『しっぽ.しっぽ.しっぽっぽ.』木曽秀夫、フレーベル館、2011 amazon
細長いしっぽを使って、かばさんの虫歯を抜いてあげたり、わにさんの長さを測ってあげたりなど、次から次へとやりたいことが、浮かんできます。
たくさんの動物が登場するのがにぎやかで、「しっぽ しっぽ しっぽっぽ」ということばではじまる文章はとても心地よいです。
そして、実は、ねずみくんのしっぽは、ゴムになっていて、びょーんとのびる感覚を楽しむことができるんです。
このしかけのおかげで、ねずみくんの想像がよりイメージしやすくなり、伸び縮みするという変化ももたらしてくれるので、何度も絵本を開けたくなります。
さらに、裏表紙のねずみくんもユニーク!
自分のしっぽで得意そうに、なわとびをするねずみくんを見ていると、この後もまだおはなしが続きそうな気分になります。読んだ後に、「もしも長いしっぽがあったら、他にどんなことができるか」などを考えてみてもおもしろいですよ!
にこっとポイント
- ねずみくんの想像力と、びょーんとのびるゴムのしかけが楽しい絵本です。
- たくさんの動物が登場するので、動物好きの子どもにも喜ばれます。特に、どのページにも登場している、表情豊かなカメさんにご注目を!
- 読んだ後に、「長いしっぽがあったなら、自分は何がしたいか」など、盛り上がることができます。
(にこっと絵本 SATO)