児童館の幼児クラブのプログラムで、あそびの導入として読んだ絵本の中で、その後の活動にスムーズにつながった絵本や、親子に好評だった絵本を紹介します。親子でのあそびの前に、1冊読んでみてはいかがですか? その後のあそびの世界が、ぐっと広がるはず!
「風船あそび」に『こぐまちゃんとふうせん』
『こぐまちゃんとふうせん』わかやまけん、こぐま社、1972 amazon
大きな風船を飛ばしてしまったこぐまちゃんのところに、しろくまちゃんが、まだふくらませていない風船を持って「あそびましょう」とやってきます。
二人は、風船をふくらまそうとしますが、なかなかできません。こぐまちゃんの手から風船が離れ「ちゅる ちゅる ちゅ」とロケットみたいに飛んでいってしまいます。
でも、お母さんが上手にふくらませてくれましたよ。
こぐまちゃんたちと一緒に、いろいろな風船あそびができる1冊です。
風船あそびへの導入ポイント
小さな子どもには膨らますのが難しいけれど、大人なら大きくふくらませることができる。ロケットみたいに飛んでいくことがあるし、割れてしまうこともある。触ると分かる、「きゅっ きゅっ きゅっ」「ぼん ぼん ぼん」という独特の感触― 『こぐまちゃんとふうせん』には、短い文と単純なストーリーの中に、風船の特性や楽しさが詰まっています。
そのため、この絵本を読んだ後、実際に風船を取り出し、そのままあそびにつなげると、絵本の世界と子どものあそびの世界が結びつき、面白さが倍増します。
にこっとポイント
- 読後のあそびでは、風船ロケットが、「もう一回、もう一回」と、特に盛り上がりました!
- こぐまちゃん絵本のシリーズの中では、あそびの導入には、「こぐまちゃんのみずあそび」「こぐまちゃんとぼーる」もおすすめです。
(にこっと絵本SATO)