赤ちゃんと絵本を楽しむ会のとき、私が気にかけていることがあります。
それは、日本語のリズム。 節やリズムがあるものは、お母さんと一緒に体を揺らして楽しめるから。動物の鳴き声や自然の音、声などのオノマトペ(擬音語・擬声語・擬態語)が入っているものも赤ちゃんの興味を誘います。
どうやら、耳からの刺激が心地良いことも、赤ちゃん絵本の選書のポイントのようなんです。
『パンダのあかちゃん おっとっと』は、日本語のリズムも、オノマトペも心地よい絵本。
『パンダのあかちゃん おっとっと』まつもとさとみ作、うしろよしあき文、 わたなべさとこ絵、KADOKAWA、 2018 amazon
主人公は、ふわっふわのパンダのあかちゃん。
「おっとっと、おっとっと、パンダの赤ちゃんおっとっと」― おっとっと、としていたら、あらあら、ぽてっ!と転がっちゃった。
お友達の動物とも、一緒におっとっとするんです。 かわいらしいパンダと一緒に、自然と身体が動いてしまうこと間違いなし。
簡単な言葉の繰り返しなので参加者も一緒に声を出せますし、おはなし会が終わっても、暮らしの中で絵本なしでも遊べるんじゃないでしょうか。 ぜひご家族で、おっとっと、してみてください。
にこっとポイント
- 心地良いリズムとかわいらしいパンダに誘われて、赤ちゃんも自然と身体が動く絵本です。
- 最後は仲間たち総出演でご挨拶。イラストの愛くるしさもたまりません。
(にこっと絵本 森實摩利子)