「リフレーミング」という心理学のことばをご存じですか?
視点や物事の枠組みを変えることを意味します。
このリフレーミングを、小さい子どもにもわかりやすく伝えられるのが、この絵本『ひっくりカエル!』。
『ひっくりカエル!』安部博志作、うちだコーイチロウ絵、小学館、2018 amazon
誰かに言われたことばが、胸にぐっと刺さることがあります。
「うるさいなぁ」
「おちつきがないなぁ」
「なきむしだね」
ですが、見方を変えると……、
「うるさいなぁ」→ 「元気に盛り上げてくれている」
「おちつきがないなぁ」→ 「やりたいことがたくさんあるんだね」
「なきむしだね」→ 「こころがやさしいんだね」
こんな風に変えることができるのです。
まさに『ひっくりカエル!』です。
こういう声をかけてもらえた子どもは、安心してその場にいられるようになります。私たち大人だって、こういう風にリフレーミングできたらうれしいですよね。
最近、小言がふえているなぁと感じている大人のみなさん。ぜひ、「ひっくりカエル!」を試してみてくださいね。
にこっとポイント
- 視点や物事の枠組みを変える「リフレーミング」を、小さい子どもにもわかりやすく伝えられる絵本です。
- 「私はOK!」。そして、「あなたもOK!」。見方を変えると味方になれる。まずは大人が多様性を尊重できる姿勢を示したいものですね。
(にこっと絵本 森實摩利子)