みんながよく知っている「しあわせならてをたたこう」の歌が、しかけ絵本になっちゃった!
『しあわせならてをたたこう』デビッド・A・カーター作・絵、きたむらまさお訳、大日本絵画、2003 amazon
表紙をめくるとそこには動物たちが描かれています。
つまみを引くと、あらあら、ネコが「ポンポン」と手をたたきますよ。
他にもいろんな動物が、頭をさわったり、つばさをバタバタさせたり、足をポンポンとたたいたりと、おもしろい動きをしてくれます。
私のおはなし会の中での定番中の定番なのですが、この絵本のすごいところは、年齢を選ばないところ。
赤ちゃんや子どもは動きが楽しくって目が釘付けになるし、まねっこができる年齢になると一緒にからだを動かして遊べます。
さらに人生の大先輩の前で読むときは「あ、これは坂本九の歌だねぇ」なんて喜んでもらえます。
認知症のある90代のおばあちゃん。いつもは表情も乏しく、お顔をあげることなく下を向いています。あるとき、施設の絵本の時間で読ませていただいたところ、一つ一つの動物の動きに驚いた表情。メロディも一緒に口ずさんでくれたときには、すっかりお顔が上がり、ニコニコ笑顔になっていましたとさ。
赤ちゃんからお年寄りまで、みんなが楽しくなる一冊、おはなし会のオープニングにもエンディングにもおすすめです。
「そらみんなでてをたたこう」
にこっとポイント
- 小さいお子さんはまだ手が不器用なので、しかけの操作が難しいです。ビリっと壊れる可能性があるので要注意!
(にこっと絵本 森實摩利子)